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知らないと困る,刑事記録の入手方法

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弁護士業務では,以下のような場合に刑事記録が必要になります。

  •  国選弁護や私選弁護の案件を受任したとき
  • 交通事故の案件を受任したとき

ここでは,刑事記録の入手方法について説明します。
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1.捜査段階

捜査中の刑事記録は,一切謄写できません。
公判段階になると,次のように謄写が可能になります。

2.公判段階

  • 第1回公判前

検察庁に対して閲覧謄写の申請をします。検察庁が公判提出用の証拠資料を整理した段階で閲覧・謄写が可能です。
閲覧・謄写の方法は,検察庁により運用が異なりますので,各検察庁に確認してください。
なお,閲覧・謄写ができる人については,

弁護人→常に閲覧・謄写可。
弁護人以外→被害者参加制度利用の場合,原則,閲覧・謄写可。

となっています。

  • 第1回公判後

裁判所に対して閲覧謄写の申請をします。
裁判所にあるのは,弁護人が同意した記録であり,不同意の記録は,検察庁にあります。
被害者参加制度の利用がない場合は,裁判所に許可された範囲で閲覧・謄写可となります。
但し,刑事裁判で,不同意にされた部分は,墨塗り等がされて内容を確認できませんので,記録全てが確認できるというわけではありません。

  • 判決確定後

検察庁に対して,閲覧・謄写の申請が可能となります。
判決書が必要な場合,閲覧請求書に「判決書含む」と記載(判決の謄写はできません)しなければなりません。
被告人や弁護人など訴訟関係者は,判決書の謄本請求が可能です(謄写ではありません)。
確定記録の閲覧・謄写申請には,以下の書類が必要です。

・保管記録閲覧請求書
・謄写申出書
・委任状(依頼者→弁護士)
・収入印紙150円分

  • 不起訴処分後

不起訴記録として検察庁に保管されます。
原則,非公開ですが,損害賠償請求を行う際に必要であるなどの一定の場合,不起訴記録の開示申請をしたうえで,許可が出れば,閲覧・謄写可となります。


 

ところで, 検察庁で記録の謄写をするときに使用するコピー機は,白黒が多いですよね。
事案の内容によっては,カラーが必要になると思います。
その場合,近くの検察庁であれば,デジカメを持参し,自分で撮影すると良いです。

刑事記録に関して,一番気をつけないといけないこと,それは,

「記録は,保管期間経過により廃棄される」

ということです。
いつでも入手できるわけではありませんから, 注意して下さいね。

<参考>
1.起訴された場合

3年又は5年(言い渡された刑の重さによる)

2. 不起訴の場合

最短1年,最長20年(「記録事務規程」による)


 

 

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