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コラム

弁護士にとって一番避けたいトラブルとは?

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弁護士にとって,最も避けたいトラブルとは,何でしょうか?

それは,「自分のクライアント(依頼者)とのトラブル」です。

自分としては,クライアントの利益のために,一生懸命事案取り組んだのに,クライアントを怒らせたり,クライアントとの意思疎通がうまくいかず,最終的にトラブルとなったら,精神的なストレスははかり知れません。

実際,クライアントとのトラブルが原因で,心的にダメージを負い,弁護士業務を続けられなくなった方もいます。
法科大学院の高い学費を払って,弁護士になったのに,なんてもったいないことでしょう。

クライアントのトラブルは,ほとんどが,信頼関係を築けていないことが原因です。
しかも,最初は,ちょっとした不満から始まったのに,最後に,クライアントの不満が大爆発して,大きなトラブルとなっているケースが意外と多いのです。

クライアントとトラブルになると,様々なリスクを想定しなければなりません。

  • 代理人を辞任せざるを得ない,または,クライアントから解任される
  • クライアントから着手金の返金を求められる
  • クライアントから慰謝料を求められる
  • 弁護士会に紛議調停の申立をされる
  • 懲戒請求をされる

勝訴した案件で,敗訴した相手方から恨まれて・・・ならまだしも,クライアントとのトラブルです。
想像しただけで,ぞっとしますね。

ところで,なぜ,このようにクライアントとのトラブルが増えてきたのでしょうか?

  • 多種多様の案件を受けすぎ
    昔と比べて,経営状況が不安な事務所が増えてきたため,様々なニーズに応えるため,事案を精査せず,やむを得ず,苦手な事案も受けることが増えてきました。
    例えば,10年前までなら,ある程度,事件の選り好みをしても,十分,事務所の経営をやっていけたので「家事事件は苦手だから,離婚や相続の事件は受けない」と家事事件を断ることが出来ました。しかし,経営が不安定になってくると,選り好みができなくなり,無理してでも受任するので,苦手分野のため,思うように事件処理ができず,クライアントとのトラブルになる可能性が出てきます。
  • 弁護士の態度が悪い

    これは,自業自得。必ずと言っていいほど,トラブルになります。
    残念ながら,弁護士=「自分は偉い」と勘違いしている人が増えており,クライアントに対しても,「上から目線」で話をする弁護士が結構いますが,費用を払っているクライアントは,「お客様」です。
    お客様に,偉そうな態度をするなんて,論外ですよね?

  • 弁護士に社会人常識がない
    約束の時間に平気で遅れたり,期限を守らなかったり,一般常識を知らない場合も,トラブルになります。
    クライアントとしたら,お金を払って,弁護士を雇っているのに,社会人常識の欠けた対応をされると,事案の処理自体に問題はなくても,弁護士自身に対する不満が溜まり始めます。
    また,期限を守らないのも論外ですが,その理由を,「やることがあって忙しい」という言い訳をする人も要注意。
    クライアントからしたら,「忙しくてできないなら,最初から受けるな」というのが正直な気持ちです。
  • 弁護士が頼りないクライアントは,弁護士に対して,「的確な法的アドバイス」を期待しています。
    クライアントが弁護士としての見解をもとめるシーンで,「○○ですが,○○ですから,A案です。」と言う弁護士と,「○○だと思いますし,○○かもしてませんけど,A案じゃないでしょうか?B案の方がいいですか?」と言う弁護士。
    クライアントは,前者の弁護士を信頼し,後者の弁護士には不安を覚えます。「この弁護士は頼りない」と思われたら,弁護士としては良いアドバイスをしたつもりでも,クライアントには響きませんし,むしろ,「この弁護士の言うことは信用できない」という気持ちが先行し,事件処理自体もうまくいきません。

    このケースから言えることは,「話の流れに応じた態度が必要」,ということです。
    つまり,クライアントとの関係は,以下のように捉えると良いです。

  • 日常における関係  クライアントは,弁護士にとってのお客様。

  • 事件処理における関係 クライアントと弁護士はチーム。


あなたは大丈夫でしたか?

心当たりがあるなら,今から,気をつけてください。

■ トラブルの防止=とにかく信頼関係を築く

人間同士ですから,お互いに信頼関係を築くことが出来れば,多少,気に入らないことが出てきても,それを都度修正することで,分かり合い,信頼関係をさらに強くすることができるのです。

最初に挙げたように,そもそも態度の悪い弁護士と,信頼関係を築こうと思いませんよね?

トラブルになることを完全に防ぐことはできませんが,少しでもトラブルの種を減らすように日ごろから注意しましょう!


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