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証拠説明書を正しく作成できている?~その1~

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裁判所から提出が求められる「証拠説明書」。
証拠が多いときは,作るのが面倒ですよね。

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証拠説明書とは

民事訴訟法に規程があります。

【民事訴訟法規則137条1項】
文書を提出して書証の申出をするときは,当該申出をする時までに,その写し二通(当該文書を送付すべき相手方の数が2以上であるときは、その数に一を加えた通数)を提出するとともに,文書の記載から明らかな場合を除き,文書の標目,作成者及び立証趣旨を明らかにした証拠説明書二通(当該書面を送付すべき相手方の数が2以上であるときは,その数に一を加えた通数)を提出しなければならない。ただし,やむを得ない事由があるときは,裁判長の定める期間内に提出すれば足りる。

つまり,「証拠説明書」とは,以下の事項を記載した書類です。

  • 当該証拠の作成者
  • 作成の日
  • 原本か写しか
  • その証拠を以て何を証明したいのか

クライアントから,証拠として使えるものを預かる場合,上記事項を記載するのに必要な情報を確認する必要があります。

証拠説明書作成のポイント

以下のような項目を作成する必要があります。
ここでは,各項目のポイントをまとめます。

号証標目原本・写しの別作成年月日作成者立証趣旨備考
甲○,乙○,丙○,など

作成年月日

  • 判決正本を書証とする場合,正本に記載の年月日。
  • 雑誌などに掲載されている論文を書証とする場合,発刊日。
  • 書籍の一部を書証とする場合,書籍の奥書に記載されている発行日(最新)。
    初版の発行日ではありません。
  • 内容証明郵便を書証とする場合,送付(作成)日。
  • 音声データ・動画データを書証とする場合,録音(録画)日時。
  • 写真を書証とする場合,撮影日。
  • ウェブページの印刷データを書証とする場合,印刷をした日。
  • 電子メールを書証とする場合,受信日時。

標目

標題のある文書の場合は,そのままの標題を正確に記載すればOKです。

  • 判決正本を書証とする場合,「判決正本(○○地方裁判所:平成○○年(ワ)第○○号)」。
  • 論文や書籍を書証とする場合,論文名と収録されている雑誌等の名称(書籍の場合,書籍名)を記入。
    論文:論文「○○についての評価」(○○タイムズNO.1234に収録)
    書籍:書籍「○○の現状と課題」(抜粋)
    ※書籍の一部を書証とするときは,「(抜粋)」と記載。
  • 内容証明郵便を書証とする場合,当該文書のタイトルを標目とし,甲号証の場合を例とすると,内証証明郵便を甲○の1,配達証明書を甲○の2とする。
    例:甲○の1 督促状(内容証明郵便)
    甲○の2 配達証明書
  • 標題のない書類を書証とする場合は,以下のように標目を決めます。
    内容が○○に関するメモの場合,”○○メモ”
    題名が,「○○の件」となっている書面の場合,”「○○の件」と題する書面”
    内容が複雑で題名もない書面の場合,”「先日は,当方」から始まる書面”
  • 写真を書証とする場合,「写真(撮影対象 ○○○○,撮影場所 ○○○○)」
  • 録音や録画データを書証とする場合,「録音データ(録音対象 ○○○○,録音場所 ○○自宅)」
  • ウェブページの印刷データを書証とする場合,「○○○○のホームページを印刷した書面(「○○」と題するページ)」
  • 電子メールを書証とする場合,「電子メール(受信者 原告)」

(参考)証拠説明書のフォーマット

証拠説明書

証拠説明書を正しく作成できている?~その2~に続く。

 

 

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