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調停事件を有利に進める4つのポイントとは?

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調停事件を有利に進めるためには,テクニックと経験が必要です。

しかし,”経験”といっても,調停事件だけを受任するわけにもいかず,
瞬間で身に付くものではありません。

今回は,最低限押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
これらのポイントを参考に,スキルアップに活かして下さい

ポイント1⇒⇒調停委員を味方につける

調停委員は,「中立な立場で…」とは言っても,人間ですから感情があります。
こちらの言い分を正しく理解してもらい,同情してもらわなければなりません。

ここで注意したいのは,「無茶なことばかりを言う」とか「被害者意識が強すぎる」と思われると,同情が相手に向いてしまいます。
同情してもらいたいからといって,過剰な態度はやめましょう!

特に,クライアントが感情的になり過ぎて,調停委員から印象が心配になるような状況になったら,代理人として,うまくフォローすることを忘れずに。たとえば,調停当事者のAさんとBさん。

Aさんは,イエス・ノーをはっきり言い,聞かれたことにも,きちんと誠実に答える。
Bさんは,いつも曖昧な返事で,自分の言いたいことばかりを主張し,何が言いたいかのか分からない。

あなたが調停委員なら,どちらの当事者の言い分を理解しやすいでしょうか?

ポイント2⇒⇒調停委員に説得されないようにする

調停委員は,当事者のどちらが正しいかとは無関係に,説得しやすい方を説得しようとします。
人間ですから,当然ことですね。

ですから,調停委員には,相手を説得しようと思わせないといけません。

つまり,「簡単に譲歩する人だ」と思われてはいけないのです。
調停委員に,あなた側に譲歩を求めるのは無駄だ,と思ってもらえたらOK。
あなた側に譲歩を迫れないとなると,調停委員は,相手に譲歩を求めるでしょう。

ただし,調停委員に,「譲歩は無駄」と思わせる理由として,何ら論理も正当性も無い主張を押し通すということではありません。
クライアントの代理人として,常に明確で,一貫した応答,かつ法的にも通る主張をするのが大前提です。

ポイント3⇒⇒調停をする目的をはっきりと設定しておく

調停をすることで,何を手に入れたいのかを明確にしておくこと。

クライアントともに,最終目標を決めておくことが大切です。
当然,その主張は,法的に通るものでなければなりません

たとえば,離婚調停なら,「養育費だけは譲れない。最低月○万円,目標月○万円を目指す。」などです。

目的がないと,調停が長引く原因となりますし,調停委員が,解決の着地点を理解できず,調停をまとめることが困難となります。

中には,過去の苦労話や,相手への恨み辛みを延々と話す人もいらっしゃいますが,調停は,単に愚痴を言う場ではありません。

余談ですが,調停に不慣れな代理人が,調停中,クライアントに話をさせて,代理人としては,一言も話さなかったというケースもあるようです。
これでは,クライアントは,代理人に依頼をした意味がなくなってしまいますね。

時には,クライアントをフォローすることが必要ですし,法的な主張が求められることもあります。
状況に応じた,臨機応変な発言ができるようになりましょう!

クライアントの望む結論に近づけるためにも,調停の前には,打合せをして,クライアントが調停をする目的と意志をしっかり確認しておきましょう。

ポイント4⇒⇒相手の要求に簡単に応じない

相手の要求を飲むのは,こちらの希望と交換条件が原則です。
相手との駆け引きの材料に使える条件を簡単に手放してはいけません。

相手の要求だけに簡単に応じていると,クライアントから,「弱気だ」と思われます。
また,調停委員からは,「説得しやすいな」と思われて,良いことなしです。

ここで間違ってはいけないのは,何も,相手の要求に応じるな,ということではありません。
相手の要求に応じるなら,クライアントの要求を一緒に叶えてあげられるように工夫すべき,ということです。


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